東京都知事選で初当選した小池百合子氏(右)と握手する民進党代表当時の蓮舫氏=2016年9月23日午後0時45分、東京都新宿区の都庁、金居達朗撮影
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 小池百合子氏が東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)への立候補を表明した。有力候補である蓮舫氏との共通点や違い、2人の強み、弱みを専門家に聞いた。

歩みも強みも対照的

 かつて自民党本部で働き、民主党の事務局長も務めた政治アナリストの伊藤惇夫さんは「日本初の女性総理大臣をめざすと公言したことがある2人。発信力も知名度も極めて高い」と共通点を挙げる。

 ただ、政界での歩みは対照的だ。小池氏は日本新党、自由党、保守党、自民党と「政党を渡り歩いてきた」と伊藤さん。その一方で「都知事1期目は自民党に逆らう形で立候補し、自民都連とも激しく対立したが、2期目からは関係を修復するしたたかさがあった」と評する。

 蓮舫氏については「一貫して旧民主党畑を歩み、直線的な印象」と語る。民主党政権の際は事業仕分けを担当した。「『2位じゃだめなんでしょうか』というフレーズが注目されたが、予算を節約するきっかけを作ったり、国民に見えないお金を見えるようにしたりした実績はあった」と振り返る。

小池氏が作ってきた構図、今度は逆に

 政治家としての強みについて…

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